自分の望む終末期を過ごすためにリビング・ウィルの書き方

生活

医療技術が進歩し、昔ならすでに死んでいたであろう状態でも生命を維持させることが可能になりました。半面、点滴や胃ろうのチューブでつながれ、話すこともままならず、痛みに耐える姿は、見ていてつらいものもあります。かといって家族の意思で延命治療を打ち切るというのもなかなかできることではなりません。

自分が終末期を迎えたとき、どの程度の延命治療を望むのか、どのように最期を迎えたいのか、あらかじめ書きしるしておくのがリビング・ウィルです。

今回はリビング・ウィルについてまとめました。若くてもいつ病気や事故で、自分の希望を伝えにくい状態になるか分かりません。そういう意味では何歳であろうと、自分の最期について考えておくのは大切なことです。一度「自分の希望」を書き記してみてください。

終末期とは

終末期とは、老衰や病気で余命いくばくもない時期のことです。通常では回復する見込みがない状態でも、延命ための治療を続けることができます。

口から食べ物を食べられなくなったときは、胃に穴をあけて栄養素を送り込む胃ろうや、鼻から栄養補給する方法、点滴、人工呼吸器などです。

ベッドに横たわっている家族が過度な延命治療をのぞまないであろうと、思ってはいても「治療をやめれば死ぬ」と言われると、なかなか治療を拒否できませんし、一度はじめた治療を途中で中断するのはもっとむずかしいことになります。

ですので、本人が元気なうちに終末期・死後の葬儀、埋葬等に関して書き記しておくのは家族のために大切なことです。

リビング・ウィルとは

自分の終末期に際し、どの程度の延命治療を望むのか書き記したもの。
または延命治療をこばみ、自然に身をまかせようという考え方のことです。

回復の見込みがあるなら力の限りがんばろうと思えても、よくなることはない苦痛だけが続く毎日なら、いっそ自然に身を任せたいと考えるのはある意味当然ともいえるでしょう。

書き方

遺言書と同じで特に書き方に決まりがあるわけではありません。
そもそもリビング・ウィルは患者の意思を表記したものであって、必ず従わなければいけないといった強制力はありません。
ただ延命治療については残された家族間で意見が分かれ、もめる元になることから、患者が自分で書き、署名捺印しておくことは家族にとって大変意味のあることだと思われます。

 

書き方は、「自分が回復の見込みがない状態になったとき」に「どれくらいの治療を望むか、のぞまないか」を記します。なにか判断が必要な場合に頼る家族や代理人の名前を書いておくとよいでしょう。

フォーマット

病院や、医療系の団体ではリビング・ウィルのフォーマットを用意しているところがあります。
例文を挙げていたり、PDFになっていて、それを印刷してチェックボックスにしるしをつけていけば、完成するものもあります。ぜひ活用してください。

まとめ

家族を思う気持ちは昔も今も変わらないでしょうが、最近は核家族で「近親者の死」に触れる機会が少ないため、死を前にしたとまどいや動揺は昔以上に大きいようです。

延命治療をするかしないかの決断を迫られると一緒に暮らしている家族でさえ「本人がどうしたいのか」分からず悩みます。またその悩みは家族の死後も「あれでよかったのか?」と苦しみ続ける元にもなります。家族のためにも「自分の最期」は自分で決めて書き記しておきたいものですね。